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兵庫県立大学

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ニューテックを選んだ理由

-教育用シミュレーション・可視化システムで利用されているSupremacyII RAID-

兵庫県立大学は、2011年4月、自立的にシミュレーションの考え方・技法を活用して、社会の諸問題の解決に貢献できる実践能力の高い研究者、技術者を育成し、人々が安心して暮らすことが出来る社会の構築に貢献することを目的として「シミュレーション学研究科」を設置しました。「シミュレーション基盤」、「政策問題」、「産業の新展開」、「自然災害対策」の4分野に精通する自然科学、社会科学、人文科学の研究者を学外から12人集め、教育及び研究を推進していきます。

左から、大野暢亮 准教授、 伊勢武史 准教授、佐藤哲也 教授、 島伸一郎 准教授

兵庫県立大学大学院シミュレーション学研究科長の佐藤哲也教授は、兵庫県立大学が目指す、「シミュレーション学」について、 以下のように説明しています。

「従来のシミュレーション研究は、自然科学を対象にしていました。シミュレーション科学は従来の呼び方では、計算科学と呼ぶこともあり、その言葉が示すように、理工学系の専門の学問という認識がなされています。私達が、この度、兵庫県立大学に「シミュレーション学研究科」を立ち上げるにあたり、従来のシミュレーション科学の法則でもある様々な法則にしたがって関係を明らかにするという方法論からの脱却を考えておりました。兵庫県立大学のシミュレーション学研究科の対象は「人」が中心となります。私達の研究科は、「シミュレーション基盤」、「政策問題」、「産業の新展開」、「自然災害対策」の専門家が各分野に3人づつ配属され、それぞれの研究分野の背後にはアメーバ状に、彼らをサポートする専門家が多くいます。「シミュレーション基盤」は、計算機を利用した可視化やシミュレーションの専門家、「政策問題」は、金融、財政、年金問題に詳しい専門家、「産業の新展開」については、ものづくりや、その付加価値の創出に詳しい専門家、「自然災害対策」は、地震や津波などの起こりうる必然の事象から逃れるための方策を考える専門家が携わっています。これらの研究を統括的に行うにあたり、データが重要になります。データ解析、モデリング、シミュレーションアルゴリズムの開発も私たちの研究対象です。」と述べています。

大規模経済ネットワークの構造解析にもとづく大震災による連鎖リスク規模の推定

ニューテックでは、2010年度に同研究科「教育用シミュレーション・可視化システム」の一部として、SupremacyII RAID2台及びSupremacy拡張筐体(JBOD)6台からなる200TBの共有ストレージシステムを納品いたしました。佐藤研究科長は、ニューテック製SupremacyII RAID採用に至ったポイントを以下のように説明しています。

「ポイントは大容量ストレージとして利用できるかでした。当システムを選定するにあたり、まずパソコンと同じような処理が可能な共有メモリ型のサーバシステムを選定しました。当初複数のサーバ/ストレージベンダーより提案がありましたが、SGIとの親和性及び、12人の研究者の一部が以前研究に従事していた職場でニューテック製品を多用し、SGI製品との親和性を十分に検証しておりました。最終的には一般競争入札を経て、日本SGI社が当システムを落札しました。ニューテック製品は、値段と性能に見合う価値があり、また業界の中でも名が通っており、私どもの研究活動で十分利用出来ると判断いたしました。

SGI製大規模演算用計算機とSupremacyⅡ RAID

佐藤研究科長及び、システム選定に携わった島准教授は、ニューテック製品への要望を以下のように述べています。

「まず、データの信頼性を確保出来ることが第一ですが、私たちはニューテック製品が十分に信頼性を確保できていることを今までの利用で実感しています。今後要望する上で、コンフリクトが起こらず、 自由に読み書きができること。長期に保存できること、従来よりも 転送速度が速いストレージの開発及び発売を今後のストレージ開発への要望とさせてください。ストレージの転送速度増強については、HPC分野にて利用されているInfiniBandを利用したストレージの開発に期待をしたいです。ファイバーチャネルやSAS接続対応のSupremacyⅡのコントローラーをInfiniBandに変更することで、転送速度を大幅に上げることが出来るのではないかと考えております。転送速度の増強は、私どもの研究を促進させる上で重要であり、今後の飛躍的なデータ増強に耐えうるために必要不可欠と言っても過言ではありません。まだデータ蓄積は、納入頂いた200TBのうちの1%にも満たない状況ですが、研究教育促進及び学生が大容量のデータを扱うようになると、日々の蓄積容量も多くなるはずです。データが多くなると、どのデータがどこに入っているかが一目で分かるようなシステムの構築、これはデータ整理のしやすさといっていいでしょうか、そのようなソフトもストレージの一部としてご提供頂けるとうれしいです。」と弊社製品に対する要望を述べていただきました。

弊社では、カタログ28号で、神戸大学惑星科学研究センター(CPS) の導入事例を掲載し、理化学研究所スーパーコンピューター「京」の計算結果を得るために大容量ストレージが神戸地区では必須になるものと予測しました。「すでに「京」と連携する戦略5分野ではHPCや大容量ストレージの調達が始まりつつあります。兵庫県立大学と理化学研究所「京」がどのようなに連携していくかは、当原稿を書いている執筆者としては非常に楽しみです。

最後に、佐藤研究科長は以下のように述べています。

「大局的に物事を見定める能力を持つ人材育成を行うことが私どもの役目です。シミュレーション学を学ぶのなら、”兵庫県立大学”といわれ るようになりたいですね。」

(2011/11/2)

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