株式会社白組お客様への導入事例をご紹介します。
GPUレンダリングで演算時間の大幅な削減に成功
日本の映像制作業界を牽引する存在と言っても過言ではない、
GPUレンダリングとの出会い
以前より弊社のCG制作ではAutodesk® Maya®とレンダラーのAutodesk Arnoldの組み合わせで、CPUによるレンダリングのみで映像制作をおこなっていました。
しかし近年の制作物の高画質化や60fpsのような高フレームレートへの対応で、レンダリングにかかる時間が膨大になってきており、これが最大の課題となっていました。
このことから3年ほど前よりGPUレンダリングでの制作の検証を開始し、使用するシーンによってはCPUレンダリングと比較して5倍以上の演算時間の削減が見込めたため、Maxon RedshiftによるGPUレンダリングを導入しました。
昨年には21,500フレームもの映像作品を制作するにあたり、制作工程にかかる時間を短縮できたことから、更なるトライアンドエラーを繰り返しての映像制作をすることができ、作品のクオリティアップを実現することができました。
コストパフォーマンスを追求し、ニューテック社製GPUサーバー導入へ
導入当初はNVIDIA GeForceシリーズのGPUを購入し、レンダリングサーバーに搭載を行っていましたが、長時間の負荷をかけた運用をおこなうための耐久性に不安がありました。また製品のモデルチェンジが早いため、外排気できる製品の調達をすることが難しくなっていました。
さらに近年の半導体不足の状況からNVIDIA GeForceシリーズの調達が難しくなり、この問題を解決するためにNVIDIA Quadroシリーズの製品の導入を検討したのですが、弊社での使用方法ではコストパフォーマンスが悪く、導入を踏み切ることができませんでした。
しかしNVIDIA RTXシリーズがリリースされ、コストパフォーマンスについても改善されたこともあり、NVIDIA RTX® A5000を2枚搭載した「Newtech AI Workstation」を導入することになりました。
今回の導入により、GPUレンダリング導入当初より求めていた、安定した環境での運用が期待でき、今後の大作にも安心して臨むことができそうです。
Newtech AI Workstation
(2022/02/28)