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社会医療法人 中信勤労者医療協会 松本協立病院お客様への導入事例をご紹介します。

-Mellanox社製 InfiniBand製品-

社会医療法人 中信勤労者医療協会 松本協立病院について

 

社会医療法人 中信勤労者医療協会 松本協立病院

社会医療法人 中信勤労者医療協会 松本協立病院(以下松本協立病院)は、北アルプスを一望する松本駅の「アルプス口」に面する199床の病院です。働くひとびとが力を合わせて作り上げた「松本診療所」を前身としており、「医療を真に患者のものにする」という設立当初からの目的を、今も変わりなく持ち続けています。

「いつでも どこでも だれもが 安心してかかれる医療」を理念に掲げ、それを実現するために、継続的な医療の質の向上や先進的な医療の採用、患者・利用者の立場に立った経営を目指し日々努力されています。

 

導入のきっかけ

 

白川様

病院の医療体制の基盤を支えるのは医療情報システムです。松本協立病院でその重要な役割を担うのがシステム課課長の白川様ですが、彼が2013年5月に開催されたデータストレージエキスポのニューテックブースにお越しくださったのを契機にInfiniBandネットワーク導入のお手伝いをさせていただくことになりました。

白川様は医療分野だけでなくIT分野においても病院の理念にもある「先進的」な技術を独自で深く広く調べ実践されています。その一つがInfiniBand技術で、当社及びMellanox社から改めてご説明、ご提案するまでもなく、白川様が調査された技術情報を元にしたアイデアと計画をお持ちだったことから話がスムースに進み、スピード感を持って検証システムの導入が完了し、本格導入へと話が進んでいます。 当時からのことを以下のように語られました。

「2007年頃、SCSIの次のストレージI/Fになり得るかという点でInfiniBandに興味を持ちました。しかしながら、当時はマイクロソフト社のサポートがなかったため難しいという判断でした。Fibre Channelは過去の資産もあるし、技術者もある程度いますがやはり高価です。

そのような状況の中、より安価なiSCSIが採用されはじめました。Ethernetネットワークのボトルネックが気がかりだったため、iSCSIを実機にて検証しましたが、1000BASE Ethernetの帯域では業務使用に耐えることができない性能でした。

そんな矢先の2012年春、マイクロソフト社が提供予定の Windows Server 2012に InfiniBandがサポートされるとの情報があり、その導入を本格的に検討し始めました。

やはり障害対応においてはOSのサポートがあるというのは必須要件になります。しかしながら、InfiniBand技術が広まっておらず、技術者も少なく、サポートを十分に受けることが出来なかった為、Windows Server 2012が正式リリースされた後、暫くは思うように前に進めていない状況でした」

 

今回導入いただいた構成

 

今回は仮想化ホストとして1台、その仮想ディスクを配置するファイルサーバとして2台のWindows Server 2012をInfiniBand Switchに接続し、InfiniBand SAN(Storage Area Network)を構成しています。Windowsの仮想化機能Hyper-V上にはExchange Serverが複数台稼働し、そのメールボックスデータベースは仮想化ディスクとしてファイルサーバ群に冗長配置され、互いにレプリケートしています。それぞれのサーバにはMellanox社のFDR(56Gbps) InfiniBand HCAを導入し、SMB Direct(SMB over RDMA)を有効にすることで、高速なデータアクセスを実現しています。

InfiniBandネットワーク構築は、Mellanox社のバックエンドサポートの元、製品の一次代理店であるアルティマ社とニューテックで、サーバの構築は松本協立病院でSIのお手伝いをされているユニアデックス社が実施させていただきました。

 

今後の導入予定

 
白川様

次のステップではこのInfiniBandネットワークを拡張し、InfiniBand対応のファイルサーバ(ニューテックのCloudyII NAS)を導入していただく予定です。さらに白川様は以下のように構想をお話して下さいました。

「サーバ群のバックエンドは全面的にInfiniBandネットワークに切り替える予定です。サーバを仮想化した現在の電子カルテシステムはSAS(Serial Attached SCSI)I/Fでストレージ接続されていますが、InfiniBandストレージに置き換え予定です。現在、仮想デスクトップ(VDI)のブートストームはユーザ数を制限することで緩和していますが、仮想ストレージが高速化することからその制限を撤廃できます。また医療画像サーバのI/FをInfiniBandにすることで、VDIを含むクライアントで画像表示がより速くなるのではないかと期待しています」

 

最後に

 

InfiniBandは安価で高速なネットワーク技術ということもあり、「InfiniBandがITの市場で今まで以上に広まり、ユーザの利用範囲が広まるよう努力して欲しい」と白川様からご要望をいただきました。

また、医療現場では法律の定めによりカルテは最低5年間の保管義務があります。「訴訟を考慮すると電子化された医療情報を10年以上保存する病院は多々あるようです。当院でも電子カルテを導入した2001年以降のデータは廃棄していません」と白川様はおっしゃいます。「医療用画像であるDICOMデータは圧縮しているものの、重複排除が効かない為、ストレージ容量としては膨大なものが必要になってきます。オペ記録(手術室の撮影データ)などの動画データの保存が現実化すると、さらに大容量の必要性が高まります。ニューテックにはより安価なストレージを期待しますが、単に安価であると言うだけでなく、信頼のある製品と充実したサポートを提供して欲しい」と強調されました。

InfiniBand技術はHPC分野では極めて一般的ですが、IT分野ではまだ普及していません。ニューテックではInfiniBand対応の安価で高速で信頼性のあるストレージを提供することで、InfiniBandの普及に努めたいと考えています。

 

Exchangeサーバ構成図

(2013/10/25)

 

関連リンク
InfiniBand製品