NTC Newtechデータで未来をつなぐ

北海道大学 理学研究院 地球惑星科学部お客様への導入事例をご紹介します。

大容量ストレージサーバの導入により研究の効率化を実現

北海道大学 理学研究院 地球惑星科学部門 宇宙惑星科学分野 石渡教授北海道大学 理学研究院 地球惑星科学部門 宇宙惑星科学分野 石渡教授は、地球・火星・金星など太陽系の中に存在する地球型惑星および太陽系の外に存在する系外惑星における気候に関する数値的研究を行われています。(https://www2.sci.hokudai.ac.jp/faculty/eps)

スーパーコンピュータで大気大循環モデルと呼ばれるプログラムを動かすことにより、様々な惑星の大気中に生じる流れ・温度分布・物質分布を調べ、これによって、地球のように生命を育むのに適した温暖温和な気候が実現できる条件は何かを明らかにされようとしています。この研究を通して「地球外に生命は存在するのか」という人類全体に関わる大問題に対する答えを求めることへの貢献をされたいと考えられています。

スーパーコンピュータは大規模な演算を行う装置として、その処理に必要なデータを置くためのストレージ部分を持っています。一般的にこれは性能第一で構成されるため、導入およびランニングコストの高い機材が使用される傾向にあります。ここにユーザデータを大量かつ長期に置くことは許可されません。

同期回転惑星の気候と暴走温室状態が発生した惑星の気候今回導入いただいたシステムはCloudyⅢ-SRV 2U/12bayモデルと拡張筐体を組み合わせたもので、EIAラック6Uのスペースにヘリウム封入型のエンタープライズ向け12TB HDDを最大47個搭載するスロットを持っています。拡張筐体を増設することでペタバイトオーダーへの拡張が容易に可能です。
演算を行うための大量の元データ、条件を変えて処理を行った様々な結果データ、付随情報や発表用の動画などを低コストで大量に蓄積することが可能です。
「スーパーコンピュータ付属のストレージ部分だけでは足りないデータ置き場として、コストパフォーマンスに優れたCloudyⅢ-SRVを導入したことで、従来よりも多くのデータを比較検討することが容易になり、研究の効率化ができました」
(石渡教授 談)

また、スーパーコンピュータによる演算処理の他に一般サーバでも処理を行う場合、演算部分をCloudyⅢ-SRVへ移すことで、ネットワーク経由アクセスよりもはるかに有利な内部アクセスを使いながら処理を行うことが可能です。さらに高速なGPU処理を必要とされる用途には、別機種 Cloudy DP にて 最上級CPUの使用、テラバイト級メモリ実装、NVIDIA V100 Tensor Core GPUs×4枚の実装、3ペタバイトを超える内部ストレージの構成と言った演算用途強化構成が可能です。

CloudyⅢ-SRVについて

CloudyⅢ-SRVCloudyⅢ-SRVはニューテックの主力製品であるCloudyⅢ NASと同じハードウェアを用い、研究機関の演算サーバにお使いいただけるCPU性能・メモリ搭載能力を有しています。コストパフォーマンスモデルから高性能モデルまでさまざまなHDD/SSDとの組み合わせが可能なストレージ機能を備えた演算装置として、幅広いユーザー層を持っています。OSとしてはご要望によりWindows Server、CentOS、Ubuntuなど柔軟に対応可能となっています。
1GbE、10GbE、から InfiniBand、100GbEまでの各種高速ネットワークのオプション追加が可能で、強化されたネットワーク環境にも対応可能となっています。拡張筐体を併用することでペタバイトクラスのストレージを安価に構成することが可能です。

専用検査装置ニューテック製品に搭載されるHDDは、ニューテック社内で温度、湿度が管理された検査環境で専用検査装置による全数、全領域の検査を行っています。納入後の初期不良発生を抑制し、運用時の不良発生率も低減させることで、ストレージ装置としての信頼性を高めることを目的に、製品には数ランクに分類されたうち、最上級で合格したものだけが使用されています。この信頼性の裏付けにより、ITマーケットから科学技術・研究用途での大容量ストレージとして多くのお客様にご支持をいただいております。

(2020/07/06)

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CloudyⅢ-SRV