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東京大学地震研究所地震予知情報センター

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ニューテックを選んだ理由

-Supremacy/EvolutionⅡシリーズの導入事例-

地震予知情報センターの鶴岡助教が所属する東京大学地震研究所は、観測固体地球科学分野を中心とする先端的研究を推進し、地震・火山現象の新たなる理解への道をひらき、災害軽減に貢献するため、1925年(大正4年)に創立されました。中核的な組織である地震予知情報センターは、国立大学等の地震予知研究情報ネットワークの全国センターとしての任を負い、全国規模で得られた地震予知観測データ等の収集、整理、提供を行うとともに、各大学の地震観測地域センターと協調して、データ流通ネットワークやデータ利用システムなどの全国的な情報流通基盤を整備し運用しています。

地震予知情報センターの鶴岡助教は以下に述べるような研究を行っています。
「最近、特に力を入れて取り組んでいる課題は、全国地震データ流通ネットワークのリアルタイム地震波形データを利用して、広帯域地震計からの周期20-50秒という長周期波動場をモニタリングし、リアルタイムに解析して、震源時・震源位置・発生機構(モーメントテンソル解)・モーメントマグニチュード(Mw)などを完全自動決定するGRiD MTシステムの開発です。自動決定された地震については、その解析結果をメールやWEBにより提供・公開しています(http://wwweic.eri.u-tokyo.ac.jp/GRiD_MT/)。(なお、このシステムで利用する地震波形データを収集・配信するための次世代全国地震データ流通ネットワークの構築にも鶴岡助教は携わっています)。これは、全国の9国立大学の地震観測地域センター等との共同研究であり、広域超高速ネットワークであるJGN2plusやSINET3などを活用した次世代全国地震流通システムです。また、このネットワークには、防災科学技術研究所や気象庁などで収集している波形データ等も配信しており、日本全国の地震観測データがリアルタイムで利用可能となっています。
また、最近においては、首都圏により高密度の地震計を配置し、その地震計からのデータを収集する首都直下地震防災・減災特別プロジェクトにも参加しています。南関東地域で発生が予測されるマグニチュード7程度の大地震の発生確率が今後30年の間で70%程度であると予想されていますが、そのうちの一つである東京湾北部地震においては、最大で死者11000人、経済的損失は112兆円と推定されています。このプロジェクトは、このような首都直下地震の全体像を解明するとともに、地震による被害の軽減と首都機能維持に役立てることを目的としています。首都圏約400の小中学校に協力してもらい、校内に地震計を設置し、関東地方の下に沈み込んでいる二つの海洋プレートの衝突具合や構造を明らかにする予定となっています。これらの研究を実施・運用していくために、全国に設置されてある地震計からの地震波形データをまずは蓄積します。そして、オリジナルの波形データに対して複数の解析処理を行い、オリジナルデータとは異なる解析データ群を生成します。これまでオリジナルデータは、テープ装置等にバックアップしてきましたが、データサイズの肥大化により、1つのテープでは取りきれないケースがほとんどです。現在では、弊所のSGI製altix xe240を利用して定常的にデータの保存を行い、そのバックアップのために、ニューテック製Supremacyシリーズを利用させていただいております」

緊急地震速報(鶴岡助教がソフトウェアを開発)

GRiD MTにより震源&メカニズムが決定されているスナップショット

サーバルーム内にあるEvolutionIIシリーズ

「ストレージシステムを採用する上で、私共は、信頼性の高さ、性能のよさを重視してきました。24時間365日、確実に地震の波形データを蓄積するためには、高信頼性のストレージシステムが必須です。波形データの多くは、SGI製のaltix xe240に蓄積をしていますが、そのバックアップストレージシステムとしてニューテック製のEvolutionIIシリーズ、Supremacyシリーズを利用しています。ニューテック社は、ストレージシステムの要である”RAIDコントローラ”を自社で開発しており、ストレージシステムのコアテクノロジーであるRAIDコントローラの自社開発は、企業努力の賜物であると思っています。少しでも使い勝手が良いストレージシステムを世に送り出していこうとする企業姿勢に共感します。安価な似通ったストレージシステムが乱立しているのも事実ですが、他の製品と比べ、多少高く、納期に時間を要したとしても、企業努力を怠らず、お客様から信頼を得よう、と努力している企業の製品を購入したいと思います。長年、同じ営業の方に担当して頂いておりますが、営業的なレスポンスの早さには、非常に満足しております」

また、鶴岡助教からは、下記のようなご要望も頂いております。
「私のお気に入りのストレージは、EvolutionIIです。ストレージシステムのステイタスが一目で分かる大きなLED、誤操作を防ぐ電子ロック機能は次期モデルでの復活採用を望みます。特に大きなLEDは、サーバルームでは一際目立ちますし、かつ一目で障害状況が分かるため、利用する側にとって非常に助かります。個人的に欲しいと思っている製品は、2.5インチのディスクを搭載した低消費電力型の1U小型ストレージです。クラウドストレージシステムがこの数年で脚光を浴びていますが、日々増える大容量のストレージシステムのネックは消費電力です。同社は、先駆けて、EvolutionIIシリーズに「低消費電力モード」を搭載し、ストレージのエコ利用を促進してきました。また高速、高性能のCPUであるXeon5500番台を利用した高速かつ信頼性の高いストレージサーバの発表に期待しています。CPUやメモリをユーザがカスタマイズして選択出来れば、顧客満足度は上がるでしょう」

最後に、鶴岡助教は以下のように述べています。
「地震の発生機構やメカニズムは分かってきていますが、地震の発生予測研究はまだまだ発展途上です。政府の地震調査委員会では、30年以内に震度6弱以上の強い地震に襲われる確率を示した「全国地震動予測地図」を公表していますが、その確率の予測精度を向上することが今後の研究課題です。強調したいことは、地震の被害を軽減するためには、皆さんおひとり、おひとりの防災意識が大切であると思っております。私は地震研究所地震予知情報センターの一員として、ネットワークとデータ蓄積能力を駆使し、地震分野の”縁の下の力持ち”的立場として、世の中に貢献していきたいと考えております」

(2010/4/26)

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