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地球流体電脳倶楽部

地球流体電脳倶楽部

大学を横断した地球流体力学分野の研究に貢献するConfidence ATA II fサーバ

地球流体電脳倶楽部は、現北海道大学 林祥介教授、京都大学生存圏研究所 塩谷雅人教授、同大学総合人間学部 酒井敏助教授の3名が発起人となり、地球流体力学分野における計算情報資源の開発促進のために、1988年より活動を開始しました。大学の教員、学生、研究所の研究員が中心となり、web上で数値ライブラリ等の知見情報の公開を行う地球物理学における有志の団体です。情報化時代の到来が言われていた1980年代終わり、今後の教育を円滑に行うためには、無料で自由に使うことができ、且つ誰もが自由に改編することができる知識基盤財としての電子的な情報の蓄積とその電子的な提供が必要ではないかという問題意識の下、そのための活動空間の創設を目的として本倶楽部は設立されました。

導入いただいた製品
導入以前では、組み立てのLinuxマシンと安価な外付けハードディスクを接続してサーバを運用しており、安価な外付けハードディスクをSCSI接続していた際には頻繁にディスクがクラッシュし、この影響で我々が収集してきた数値アーカイブが失われることに危惧を抱いていた。
ご導入前の課題
導入以前では、組み立てのLinuxマシンと安価な外付けハードディスクを接続してサーバを運用しており、安価な外付けハードディスクをSCSI接続していた際には頻繁にディスクがクラッシュし、この影響で我々が収集してきた数値アーカイブが失われることに危惧を抱いていた。
ニューテックを選んだ理由
京都大学において、ニューテック製のConfidence ATA II fサーバを採用してみたところ、非常に使い勝手がいいということを聞き、北海道大学でも同様のシステムを構築することになった。

地球流体電脳倶楽部

r-syncを利用したサーバの同期

地球流体電脳倶楽部は、現北海道大学 林祥介教授、京都大学生存圏研究所 塩谷雅人教授、同大学総合人間学部 酒井敏助教授の3名が発起人となり、地球流体力学分野における計算情報資源の開発促進のために、1988年より活動を開始しました。大学の教員、学生、研究所の研究員が中心となり、web上で数値ライブラリ等の知見情報の公開を行う地球物理学における有志の団体です。情報化時代の到来が言われていた1980年代終わり、今後の教育を円滑に行うためには、無料で自由に使うことができ、且つ誰もが自由に改編することができる知識基盤財としての電子的な情報の蓄積とその電子的な提供が必要ではないかという問題意識の下、そのための活動空間の創設を目的として本倶楽部は設立されました。

地球流体電脳倶楽部京都大学サーバ

今回、京都大学 石岡圭一助教授、北海道大学 石渡正樹助手のそれぞれの研究室にニューテック主力製品「Confidence ATAIIfサーバ」を地球流体電脳倶楽部のサーバ強化のため導入していただきました(サーバはそれぞれの研究室に設置されています)。「Confidence ATAIIfサーバ」は、ハードウェアRAIDコントローラ搭載のストレージ重視のラックマウントIA32サーバです。多様なIA32用のOSインストールが可能です。CPUには、PentiumIII 1GHzを2基搭載し、メモリは1GB、ネットワークには、ギガポートを搭載しています。サーバは京都大学、北海道大学、九州大学(九州大学はConfidence ATAIIfは未設置)に置かれており、UNIXのファイル転送プログラムである、rsyncを使用して各大学のデータの同期を取り、システムの更新を行っています。各大学共、OSは、Linux Debian3.0r2を使用しております。

今回、Confidence ATAIIfサーバ版を導入された経緯を京都大学 石岡助教授、北海道大学 林教授、小高助手にお伺いしてみました。

北海道大学 林教授/小高助手

「Debianを使用して既に7年くらいになります。パッケージシステムの作りがしっかりとした設計になっています。Debianの特性をまとめると、
1. パッケージシステムのつくりがいい。
2. OSのバージョンアップがパッケージの入れ替えだけ。
3. セキュリティアップデートがしっかりしている。

地球流体電脳倶楽部 北海道大学サーバ

以上の3点が特徴となっています。非常に保守的で動作検証もしっかりしています。Confidence ATAIIfサーバを購入する以前は、組み立てのLinuxマシンと安価な外付けハードディスクを接続してサーバを運用してきました。安価な外付けハードディスクをSCSI接続していた時は、頻繁にディスクがクラッシュをして対応に苦慮しました。このディスククラッシュの影響で我々が収集してきた数値アーカイブが失われることに危惧を抱いておりました。私は以前からニューテック製品を使用していましたが、Confidence ATAIIfサーバの登場により我々の環境を大きく変えてくれる可能性があると思い、今回、購入を決意しました。サーバに現在、400GB程度の数値アーカイブを入れていますが、RAID構成がされているため、トラブルはなくなりました。高密度化された近年のハードディスクは、ディスクの不良セクタ(BadBlock)が多発すると聞いていますが、このサーバには、PCメーカやPCショップのサーバBOXとは違い、不良セクタを修復する機能や、障害時のオートリビルド機能が付いていてとても安心です。購入した際のコストを長期的に考えると、Confidence ATAIIfサーバは非常に費用対効果が高い製品です。」と石岡助教授からお話を聞くことができました。

システム構成図

「アメリカMITに留学をしていた1987年当初、たまたま一緒に留学をしていた、現京大助教授の酒井さんとパソコン上で動くグラフィック標準化ツールを考えていたのが地球流体電脳倶楽部構想のきっかけです。アメリカ第3代大統領となったジェファーソンの市民社会を維持するためのイデオロギー(思想の自由、教育の権利、情報公開等)は建国以来めんめんと受け継がれ、例えばフリーソフトウェアの考え方を強力に推し進めたリチャード・ストールマンにも引き継がれていると言えるでしょう。ストールマンは、人々の自由な思考を保証する必要があり、その基本的な道具としてのコンピュータソフトウェアは無償で提供されるべきであると主張し、マイクロソフトに代表される知財的商業主義を批判しています。市民主義的イデオロギーと資本主義的イデオロギーの緊張関係と微妙なバランスが米国の面白いところでそのバイタリティーの源泉となっているのでしょう。一方で、米国の軍事技術政策の中心的な位置にいたヴァネヴァー・ブッシュは、『MEMEX(Extension of Memory)』を発表、1945年において既に今日のインターネットとブラウザをイメージし、米国の情報分野への投資を推進してきました。蓄積の違いを感じさせます。人々の自由な思考を保証する道具や情報などの基礎的な資源は、十分安価で提供されなければならないという意味において、我々の考え方はストールマンと似ています。特に教育においては、情報は学生の誰もが使える公共物として提供される必要があるでしょう。今まで教科書に集約されてきた知識は、マルチメディア時代においては、それはインターネット上に情報を集約することを意味します。米国での諸々の流れや葛藤をながめてきた我々地球流体電脳倶楽部では、マルチメディア時代の現在のような状況の下、サーバOSとしてオープンソースを重要視するLinuxを採用しています。ちょうど倶楽部内でサーバの強化が課題となっていました。京都大学において、ニューテック製のConfidence ATAIIfサーバを採用してみたところ、非常に使い勝手がいいということを聞き、北海道大学でも同様のシステムを構築することになったのです。近々に九州大学にもこのサーバを導入する予定です。」と林教授から非常に意義深い内容のお話を聞くことができました。

京都大学、北海道大学のそれぞれのサーバは、組み立て型のLinuxサーバ構築時と比べて、ディスクの障害に伴うサービス停止がなくなり、安定した稼動を行うことができるようになりました。昨今まで、ディスククラッシュ毎にディスクの入れ替えを行い、サーバを定期的に止めなければならなかったようです。両大学のサーバともディスク領域は、RAID5で1.5TB程あります。将来的にディスクの増設が必要な場合でも、Confidence ATAIIfシリーズの増設により、その問題は、解決します。

最後に、現状の問題点及びご希望についてお聞きしてみました。「現状特にこれと言った大きな問題点はありません。一つ苦言を呈せば、ファンの音が大きいことです。2Uのラックキャビネットにディスク8台、マザーボード、CPU2基、メモリを搭載すれば、騒音が大きな問題になることは分かります。今後、CPUはXeon、もしくは64bit Itanium2などへ移行していくかと思いますが、今後、筐体を設計するにあたり、工夫が必要になってきますね。」(石岡助教授談)「この製品を使用していて、特にニューテック製品がLinuxに対して非常にオープン且つフレキシブルであることにとても満足しています」(林教授談)とうれしいお言葉を頂きました。

ニューテックではrsyncは非サポートですが、1日数ギガのデータ更新であれば、システムに大きな影響を与えないことが、今回の取材を通して判明しました。石岡助教授から、データの同期でお困りになっているLinux、FreeBSDユーザーにこの製品はお勧めするとご助言いただいております。

(2004/7/14)

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