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iX(イクス) サポート情報

ボリュームレプリケーション(DRBD)転送速度の設定

■概要

iXのレプリケーション(DRBD)機能をご利用しているお客様において、高速NIC(オプション)を搭載しているお客様向けの内容になります。

※DRBDの設定変更はお客様の責任範囲で行ってください。
※設定は、DRBDの仕組み、機能等を把握している技術者にて行ってください。
※本設定はOSの再起動は必要ありません。
※設定を反映させるには、レプリケーション中の場合、停止させる必要あります。

■対象のiXバージョン

V7.0up60、65、66

■対象製品

CloudyⅢシリーズ、CloudyⅢ-LC/LC2シリーズ

■内容

ボリュームレプリケーション(DRBD)の初期設定値は下記になります。

max-buffers:12000(デフォルト値)
ディスクにデータを書き込むためにDRBDが割り当てるバッファの最大数です。

max-epoch-size:12000(デフォルト値)
2つの書き込み間で許容される書き込み要求の最大数です。
(最大20000まで)

※パフォーマンスを上げるには max-buffers は max-epoch-size 以上である必要があります。

unplug-watermark:128(デフォルト値)
正常動作中にI/Oサブシステムのコントローラが保留されたI/O要求を強制的に処理する頻度に影響します。

sndbuf-size:0(デフォルト値)
TCP送信バッファの自動調整になります。0=自動調整が有効な状態です。

al-extents:3389(デフォルト値)
アクティビティログサイズの設定値になります。

no-disk-barrier:off(デフォルト値)
no-disk-flushes:off(デフォルト値)
→ニューテックのCloudyⅢシリーズ、LC/LC2製品はハードウェアRAIDコントローラを搭載していますが、キャッシュバッテリーは搭載しておりません。

c-plan-ahead:20(デフォルト値)
再同期速度を動的に制御する値です。デフォルトは20の有効です。

推奨設定は[0]の無効です。

c-fill-target:100(デフォルト値)
バッファが指定された値になります。

c-min-rate:0(デフォルト値)
再同期の書き込みに使用できる帯域幅を制限します。
デフォルト値[0]は、再同期の書き込みに使用できる帯域幅に制限がないことを意味します。

c-max-rate:614400
最大帯域幅になります。(KiB/s)

rate:40960(デフォルト値)
リソースがバックグラウンド再同期に使用する最大帯域幅
(最大4194304まで)

【参考図①】
CloudyⅢ 2U / RAID6 10G NIC直結 / DRBD設定値 デフォルト

速度平均:230384 kb/s = 230.38MB/s(1.84Gbps)

※1G NICの倍程度の速度

【参考図②】
CloudyⅢ 2U / RAID6 10G NIC直結 / DRBD設定値(下記)
max-buffers:12000 → 100000
max-epoch-size:12000 → 20000
c-plan-ahead:20 → 0
c-max-rate:614400 → 1000000
rate:40960 → 3840000

速度平均:1160.800 kb/s = 1.16GB/s(9.28Gbps)

必要に応じてDRBDの設定を変更することで、レプリケーションの速度を変更する事が可能です。

記載日:2020/11/11