Arcserve Unified Data Protection(UDP) 技術情報
NUKB000012:バックアップの世代数保持におけるマージ処理(合成)について
■概要
Arcserve UDPでは、バックアップの世代数を保持するためにマージ処理という動作が行われます。このマージ処理について記述します。
■対象製品
Arcserve Unified Data Protection 7.0
Arcserve Unified Data Protection 8.0
■内容
マージ処理は、下記の条件で動作します。
①バックアップ実行後に既存の復旧ポイント(バックアップ世代)数をカウントし、あらかじめ設定した復旧ポイントの保存数を超過している場合にマージ処理を行います。
例) 日次増分バックアップ 5(5世代保存)
世代 | 初回 | 1世代 | 2世代 | 3世代 | 4世代 | 5世代 | 6世代 | フル+1世代 | 日次 | フル | 増分 | 増分 | 増分 | 増分 | 増分 | 増分 | マージ(合成) |
日次バックアップの世代数(5世代)取得後、さらに6世代目のバックアップを取ります。
そうすると、6世代目は日次バックアップ世代数 5を超えてしまうので、6世代目を取得後、1世代目(一番古い増分バックアップ)とフルバックアップが合体(マージ/合成)されます。
②最も古い復旧ポイントと次に古い復旧ポイントを合成し、最も古いセッションをパージ(破棄)します。
マージ処理は、日次、週次などのバックアップ世代数を超えた場合に自動で行われるパターンに加えて、マージ処理をスケジュールに入れることで、任意の日時に実施することも可能です。
例)マージ スケジュール
スケジュールしたマージはフルバックアップと日次バックアップの一番古い増分バックアップを指定日時に合体(マージ/合成)させます。
記載日:2021/07/01