Arcserve RHA 技術情報
NAKB000026:
WR00549 ~ スプール サイズの制限の80%に関するメッセージについて
■概要
シナリオ実行中に、WR00549のスプールに対する警告メッセージについて記載します。
■対象製品
Arcserve Replication / High Availability r16.5
Arcserve Replication / High Availability 18.0
■内容
シナリオ実行中にスプール領域の使用量が80%を超えた場合に、以下の警告メッセージが出力されます。
スプール領域の使用量が100%に達した場合は、超過のメッセージと共に、シナリオが停止されます。
【メッセージ】
WR00549
スプール サイズが、環境設定されたスプール サイズの制限の80%に達しました。
ER00002
スプール サイズの制限を超過しました。現在のサイズ: xx
【要因】
- ①マスタおよびレプリカのアンチウイルス スキャンがアクティブになっている場合、データファイルに変更を適用する前にすべてのレプリケートされたファイルをフィルタします。このフィルタリング処理によって、スプールにキャッシュされ、 結果、書き込みへの遅延が生じ、スプールの制限を超える場合があります。
- ②マスタとレプリカ間の接続の帯域幅が低く、マスタ上で多くの更新が発生した場合、スプールの制限を超える場合があります。
- ③同期中にマスタからの新しい更新はレプリカのスプールに格納されます。同期が完了するまで、スプールにキャッシュされ続けるため、同期が長くかかる場合、またはその間 にマスタ上で多くの変更が発生した場合、スプールの制限を超える場合があります。
- ④レプリカのディスクに対して高負荷のI/Oがある場合。ディスクへの書き込みをキューに送り、レプリケーション ファイルをスプールにキャッシュします。そのため、I/Oの負荷が常時高い状態が長時間続く場合は、スプールの制限を超える場合があります。
■回避・対処
・【①】ウイルススキャンから以下の個所を除外して下さい。
スプール領域、レプリカのルートディレクトリ、エンジンのプロセス、コントロールサービスのプロセススキャン除外に関する詳細は下記の技術情報を参考下さい。
https://www.newtech.co.jp/support/arcserve_rha/NAKB000015.php
・【②③】マスタ、レプリカのスプールサイズを拡張する。もしくは、シナリオの設定において、スプール領域の最大スプールサイズを制限している場合は、上限値を上げてください。
・【④】WindowsのリソースモニターにてディスクI/Oの負荷状況を確認して下さい。
負荷が高い場合、同期処理を行う時間を変更するか、スプール領域を別のボリュームにするようにして下さい。
記載日:2020/02/28