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Arcserve RHA 技術情報

NAKB0000013:
レプリケーション中に削除されたファイルをレプリカで保持する方法

■概要

この設定はファイル、フォルダなどの削除をマスタで行った際に、レプリカに削除した操作を反映されないようにするための機能です。

■詳細

Windowsのデータの保存機能として、シャドウコピー(VSS)が存在しますが、VSSはスケジュールの時間帯のみのスナップショットの取得である為、状況によっては数時間、数日前のデータとなる場合があります。 そのため、マスタ側でファイルを削除してしまった際に削除前のファイルにすぐに戻したい場合は、本機能が有効です。

なお、本設定を行う場合は、同期中とレプリケーション中の両方で削除時にレプリカ側でデータを保持させる設定を行うことができますが、 設定を行う場合は、レプリケーション中の設定のみを推奨します。

※本設定はシナリオの実行中にはできません。必ず、シナリオを停止させる必要があります。

※マスタで削除されたファイルがレプリカでは反映されない設定となるため、マスタとレプリカでファイル数、 ボリュームの使用量が合致しなくなりますので、ご注意下さい。

※本設定はマスタのフォルダ、ファイルが完全に削除されてしまった場合のみ有効です。マスタにて削除した操作が ゴミ箱に格納されている場合は、更新とみなし、レプリカ側も反映されますのでご注意下さい。

■操作手順

1.Arcserve RHAマネージャにログインします。
※本手順では、シナリオがすでに動作中の段階からの設定変更を行います。

2.設定したいシナリオを選択し、右クリックから、[停止]をクリックします。

3.対象のシナリオが停止していることを確認します。

4.次に、レプリカの機器を選択します。

5.右側のペインのプロパティ ⇒ レプリケーションを展開します。
表示項目に「レプリケーション中に削除されたファイルを保持する」という項目を確認します。

※本設定では、同期中に削除されたファイルの保持設定は行いません

6.レプリケーション中に削除されたファイルを保持する設定はデフォルトは「オフ」となっています。
この値を「オン」に変更します。

7.上記メニューよりシナリオの設定情報を保存します。

8.停止させていたシナリオを開始させ、レプリケーション中になること確認して下さい。

シナリオ開始時に同期を行うか聞いてきますので、必要に応じて同期の実行、もしくはスキップを選択下さい。

9.実際にレプリケーション中にファイルが削除されてもレプリカ側では削除されていないか確認を行います。
まずは、マスタとレプリカの各フォルダ、ファイル状況を確認します。
ここでは、マスタ:Eドライブのデータすべてをレプリカ:Fドライブにレプリケーションする設定となっています。

10.マスタのEドライブに存在するログ取得のフォルダを完全削除してみます。

※ファイル共有の場合はゴミ箱に入らず、完全削除されます。

※ファイルサーバからの直接の削除の場合、完全削除に対しては有効ですが、 通常の削除はゴミ箱に入るため更新とみなし、レプリカも反映されます。

11.対象のフォルダごと、Eドライブから削除され、ごみ箱にも存在していないことを確認します。

12.レプリカ側の複製先を確認します。マスタ側で削除したフォルダが削除されずに残っていることが確認できます。

13.なお、この設定はあくまで削除のみ反映されないだけですので、新規フォルダの作成、ファイルの作成はすぐにレプリケーションされ、反映されます。

14.本設定が有効な場合に運用を継続していると、徐々にマスタとレプリカでファイル、フォルダ数が合致しなくなってきます。

15.マスタとレプリカを合致させるために、長期休日などマスタへの更新がない状況を見計らって上記メニューのツール ⇒ 同期をクリック。

16.同期の実行を聞いてきますので、ファイルサーバは[ファイルレベル同期]となりますので、同一サイズ/タイムスタンプもそのままチェックの状態で、[OK]をクリックして同期させます。

17.同期完了後に、マスタとレプリカの状態が合致していることを確認して下さい。