NTC Newtechデータで未来をつなぐ

システムアップにおける様々な Q&Aお客様へのシステム運用関連コラムをご紹介します。

本ページに記載された技術情報は記事が出稿された時期に応じて推奨システムに対する考え方や実現方法が書かれています。
したがって、最新技術でのシステム構築を前提とし、この情報を利用する場合、その記事が時代に沿わない内容となる事もありますので予めご了承ください。

 

Question:RAIDを使っていればバックアッは不要?

Answer:RAIDといってもバックアップは必要です!

 

RAIDシステムの構成はハードディスクの物理的な障害を回避するには有効で、システムに冗長性を持たせることができますが、データのバックアップとは意味合いが違います。 データの消失はハードウェア障害だけで起こるのではなく、ソフトウェアのバグによるものや、人為的なオペレーションミスやシステムアップ時の設定ミス、コンピュータウィルスなど、様々な原因があります。中でも意外に多いのがオペレーションミスによるデータ消失で、年々巨大化するストレージ内に、深い階層で構成される複雑なディレクトリを整理中に誤って消去してしまったり、システムアップ時のパーティション設定において、二つのパーティション領域を重複させてしまったりする例です。こういった人為的ミスからのデータ消失経験をもつユーザーが、ニューテックのアンケート調査でも40%近くと、ハードウェア障害とその原因を二分しています。

 
RAIDといってもバックアップは必要です!
 

また、もちろんハードウェア障害といっても、ハードディスクだけが故障するのではなくRAIDのコントローラや、SCSI・FC-AL ホストアダプタ、接続経路の障害など様々な原因があります。 こういった様々なトラブルへの対処にもデータバックアップは必須です。

 

Question:サーバルームでコンピュータを稼動させれば環境は万全?

Answer:ビルのエアコンシステムが集中管理されている場合に注意!

 

最近のインテリジェントビルは、省エネ対策のためにエアコンを集中管理されている場合が多く、休日や夜間など業務時間外はエアコンが停止されているケースが多くあります。特に、夏場では密閉された環境下で24時間連続稼動すべきサーバに対し、十分な冷却が行なわれずトラブルを発生した例があります。
逆に冬場では、24時間稼動していないコンピュータを暖房を入れてから立ち上げたら、結露が発生しトラブルを起こしたケースがあります。 ハードディスクなど、メカニカルな装置を含んで構成されるコンピュータは、急激な温度変化に非常に弱い機器で、1時間あたりの温度変化は15℃以内に抑えなければなりません。

 

ニューテックのフィールドサービスで最も酷かった例では、ラックキャビネット内に設置されたハードディスクのプラスチック部分が溶けておきた障害です。これは通常のオフィスに密閉型のラックキャビネットを設置し、サーバやストレージを高密度で実装し24時間稼動させていたケースです。このシステムは昼間エアコンが運転されない夏休みの長期休暇の後、そのトラブルが表面化しました。ラックマウントキャビネットは空冷ファンを付けていても、高密度に機器を実装した場合には、それそれが発する熱の相乗効果で高温になることがあります。また、キャビネットに取り付けられたファンの能力も、夏場にエアコンが効いていれば満足いくものであっても、エアコンを止めた環境では能力不足となります。ニューテックでは、夏場、エアコンを止めたオフィスの温度は、どの程度まであがるか調査を行なってみたところ、なんと50℃を超えることもありました。もちろん、その環境下でサーバを運用できる筈がありません。

 

Question:日本は電源環境が良いから安心?

Answer:急激なOA化に対応できていないオフィスが多くあります。

 

近年の急速なOA化にともない、数年前は部門毎に一台だった端末が、今では各個人に一台が一般化しており、オフィスで必要としている電源容量は増加の傾向があります。また、電源容量が十分とれていると考えていても、特にスイッチング電源を多く採用するコンピュータ機器は、特定の瞬間的に電力を多く取り込む性質があります。

 
急激なOA化に対応できていないオフィスが多くあります。
 

このため、電源供給ラインはなるべく余裕を持った設備を用意する必要があります。また、UPSによる一次側電源を保護するのも有効です。 フィールドサービスにおいても、 お客様先で原因不明のトラブルを起こす製品が、弊社へ持ち帰りテストを行なうと再現せず、結果的には使用環境での電源から起因する問題であったことも多くあります。最近の建物でも学校や研修センターなどでの電源投入が一斉に集中する環境では、瞬間的に供給電圧80Vを下まわり、コンピュータ機器が瞬断に似た現象をおこすことが確認されています。