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環境配慮型製品への取り組み - Supremacy RAID/SupremacyⅡ RAID -お客様へのRAID関連コラムをご紹介します。

本ページに記載された技術情報は記事が出稿された時期に応じて推奨システムに対する考え方や実現方法が書かれています。
したがって、最新技術でのシステム構築を前提とし、この情報を利用する場合、その記事が時代に沿わない内容となる事もありますので予めご了承ください。

 

ニューテックでは、環境への配慮からSupremacy RAIDシリーズにスタンバイ機能をサポートしています。当初はWindowsの電源オプションから指定可能な「ハードディスクの電源を切る」と連動する機能のみを提供していましたが、昨年のバージョンアップでSupremacy RAID内のタイマーと連動したスタンバイ機能をリリースし、OSに依存することなくスタンバイ機能が利用できるようになりました。消費電力面で不利なSATAディスク搭載モデルの欠点(表中※1)を改善することができたわけです。

 

表

また、これも昨年のリリースになりますが、Supremacy RAIDシリーズに追加されたSSD搭載モデルでSATAディスク搭載時に比べて平均消費電力を約1/3に抑えられたことも環境への配慮と言えます。しかしながらSSD搭載モデルは性能面では顕著な向上が見られるものの、容量(表中※2)や価格面ではSATA搭載モデルには到底及ばないと言う欠点もあります。ここで現在着目しているのがDedupe(De-duplication=重複排除)技術です。Dedupeはデータ圧縮技術と組合せることで、実際の容量の5倍程度が利用できるようになり、容量面での欠点を改善してくれます。
このように、ニューテックでは環境配慮型製品の開発において長所を最大限に活かしつつ、欠点をも適切な技術でカバーしてより良い製品作りを行っております。

 

新製品のSupremacyⅡ RAIDシリーズでは、本格化するクラウドコンピューティングに対応するために大幅な性能アップを行いましたが、スタンバイ機能、SSD搭載などと組合わせることでデータセンターなどの需要に応えられる最適仕様を実現しています。

 

ここで、データセンターやサーバルームのエネルギー効率を表す指標であるPUE(Power Usage Effectiveness)に着目すると、

 

PUE

の式より、PUE>2.5となる場合は一般的にエネルギー効率の改善が望まれる環境とされています。

 

CO2などの温室効果ガスの削減が数値目標化される中で、多くのサーバやストレージ機器をご利用されるデータセンターなどでは、環境配慮型Supremacy RAID/SupremacyⅡ RAIDをご採用頂くことで一 層の低電力化が期待でき、貴社のグリーンITに大きく貢献いたします。

 

(2010年4月掲載)